Report

活動報告

2026.07.12

日本BBS連盟

欧州保護観察連合事務局長と国際交流

意見交換の様子

7月4日、BBS国際交流フレンズ3名と、欧州保護観察連合(CEP)事務局長のJana Špero Kamenjarinさんと交流を行いました。

 ヤナさんは、国連アジア極東犯罪防止研修所(アジ研)や、コロナ禍の2021年、京都で開催された、第14回国連犯罪防止刑事司法会議で講演。また前職は、クロアチア共和国司法省 刑務所制度・保護観察部局大臣補佐官を務めるなど、保護観察の専門家です。

 クロアチアは新しい国で、更生保護ボランティアが確立されておらず、保護司やBBSに関心を寄せてくださっており、よろこんで国際交流に協力してくださいました。

<プログラム>

・自己紹介

CEPの活動紹介

BBSの活動紹介

・交流(自由な意見交換)

 

【会員の感想】

今回、CEP(Confederation of European Probation)のヤナさんのお話を伺い、日本のBBS会との共通点や相違点を知ることができ、大変有意義な機会となりました。

CEPEU加盟国を超えた43カ国、57の管轄区域の組織が参加する成人支援を対象にした更生保護の国際的なネットワークであるー方、日本のBBS会は国内で未成年者支援を中心に活動している点が大きな違いだと感じました。

また、効果的な支援について、「家族の状況を把握し、支援のその先まで考えること」「生活の安定(スタビリティ)を築くこと」、そして「本人の自信を育てること」が重要だというお話が印象に残りました。更生には本人だけでなく、家族や生活環境を含めた長期的な視点が欠かせないことを改めて認識しました。

さらに、支援対象者との信頼関係を築くためには、「自分のストーリーを語り、将来のビジョンを示すこと」が大切であるという言葉にも共感しました。支援者が一人の人間として向き合い、未来への希望を伝える姿勢は、BBS会が大切にしてきた「兄や姉」のような関わり方にも通じるものだと感じました。

加えて、欧州の更生保護の課題として挙げられたのは、ネットワークづくりでした。ヨーロッパでは刑務所の過密化が進み、犯罪者数が減少傾向にある日本とは異なる状況にあるため、支援対象者のトリアージや技術・AIの活用が必要とされているとのことでした。その一方で「技術は人間の代替にはならない」という言葉が特に印象に残りました。

今回のお話を通じて、国によって制度や課題は異なっても、更生保護の根底にある「人を信じ、寄り添い、未来を支える」という理念は共通していることを実感しました。海外の実践から学びながら、日本のBBS会の活動の意義を改めて考える重要な機会となりました。